「ペットの後見」とは?
自分に万が一のことがあったらと、ペットを飼うのに躊躇したり、不安に思ったりしたことはありませんか。
- 大切な家族の一員であるペット、自分にもしものことがあったらどうしよう
- もう一度ペットと一緒に暮らしたいけど、高齢だから新しい子を迎え入れるのが不安
そのような場合に備えて、ペットのが終生において適切な飼育環境で過ごすことができるように取り決めておけば、安心して飼うことができます。それが「ペットの後見」です。
「ペットの後見」は単に譲渡先を見つけることではなく、ペットが天寿をまっとうするまでのことを取り決めます。重要なペットの取り扱い内容、ペットシッターや一時預かりを使用する場合のこと、飼育費用の支払い頻度や金額、残余財産の扱いなど多岐に渡って契約内容を作成することが可能です。
また、契約は飼育費用を支払うことが前提となるため、原則公正証書を作成します。公正証書は非常に強い法的効力があり、その点も飼い主にとって安心できるひとつとなります。
当事務所の特徴
当事務所ではペットの後見をお手伝いしています。
ご依頼者様のご希望を伺い、最適な内容を提案させていただきます。
新しい飼い主様が決まっている方の契約書作成はもちろんのこと、預け先が見つかっていない方のご相談も承っております。
当事務所は東京、埼玉、千葉、神奈川、茨城を主な対象にしています。
行政書士に依頼するメリット
現在、様々な動物愛護団体が独自のスキームで終生飼育サービスの提供をしています。一見しただけでは内容が理解できず、団体のことも分からないので相談するのも躊躇するということはありませんか?
当事務所では特定のスキームに当てはめることなく、飼い主様のお話を聞き、ご状況に合わせて一緒に決めていきます。
また、司法書士とも連携していますので、ペット関連以外の相続全般をお引き受けすることも可能です。
後見の種類
飼育費用の残し方と締結する契約の種類について、「新しい飼い主が見つかっている場合」と「新しい飼い主が見つかっていない場合」で契約内容も金額も大きく変わります。
新しい飼い主が見つかっている場合
契約の種類 概要
民事信託 財産の管理を信頼できる人に託し、特定の目的に沿って活用する仕組みです。
生命保険信託 生命保険会社が死亡保険金で信託をするサービスを使います。
死因贈与契約 ペットの譲渡 と共に終生の飼育費用を死後に贈与する契約を生前に行います。
新しい飼い主を見つける手段がない場合・団体に譲渡する場合
契約の種類 概要
団体と死因贈与契約を締結 ご自身の死後、財産を団体に渡す方法です。贈与契約は生前に行います。
民事信託 財産の管理を信頼できる人に託し、特定の目的に沿って活用する仕組みです。
生命保険信託 生命保険会社が死亡保険金で信託をするサービスを使います。
選ぶ時のポイント
ペットの年齢や体調
年齢が上がると新しい飼い主が見つかりにくくなります。病院代を含めた費用を受け取るにしても、介護や通院に時間をかけることに躊躇してしまうのはしかたのないことです。そのような時には、獣医や愛玩動物看護師のいる施設を検討してみるのも良いでしょう。費用は50万~100万円/年 x 生存年数が目安です。
残せる金銭の額
誰かに育ててもらうとなると、思いのほかお金がかかるものです。
十分な財産があればよいのですが、残せる金額が少なく、飼育してくれる方を見つけるのが困難な場合には、早めに動物愛護団体を探しておくのもひとつです。互助会というかたちで月額を払い、万が一に備えるという方法があります。
保護猫カフェを運営しているネコリパブリックさんの互助会です。2025年時点では、一番安くて入会金2.5万円+月額480円で引き取り可能な仕組みです。条件によって金額は上がりますので、詳細はサイトでご確認ください。
獣医の先生が代表を務める、認定NPO法人 人と動物の共生センターさんの互助会です。入会金10万円+月額1000円+引き取り時100万円~となります。医療や看護の資格保有者が在籍していることが魅力ですが、緊急保護も対象としていることから岐阜の周辺地域を主な対象としていますので利用する場合には相談が必要です。
生前の対応
ペットのお世話ができなくなるのは死亡だけではなく、認知症や入院も当てはまります。ペットが放置されないように、一次預かり先を決めておくことやペットシッターを見つけておくことも大切です。自分の死後に譲渡する契約を交わすとき、生前の対応についても考えてみてはいかがでしょうか。
動物愛護団体について
譲渡先が見つける手段がない場合、動物愛護団体を活用する方法を紹介しましたが、そもそも動物愛護団体とはどのような団体なのでしょうか。
NPO法人、公益法人それぞれの特徴について説明しています。
ご自身で団体の健全性について調べる方法の一例も紹介しています。
報酬
相談料
- 訪問相談 日当 1日(8 時間まで) 25,000 円、半日(4 時間まで) 15,000 円 ※交通費実費
- オンライン相談2回目以降 5,000円/時間
契約書作成
- 1通 55,000円~
- 公正証書作成 実費